西多摩地域へプチ移住してみた所感
「まるで棺桶じゃないの」
罪と罰で主人公ラスコリニコフの部屋を見て母親が言うセリフだ。
コンクリートの街の日当たりの悪いワンルームに住んでいた私も、在宅ワークが本格化(週5日毎日)してずっと部屋に篭るようになると同じことを感じた。
だから私は「東京」を出ることにした。
※これは #みんなの移住 国内移住・海外移住 Advent Calendar 2020 13日目の記事です。と言っても、下書きのまま眠らせてしまっていたので後日投稿ですが...
※また引越し先は東京都内の青梅市なので長距離移住ではないです。移住の気分で東京(都心)から自然豊かな地域へ移ったのでプチ移住とは言っても良いかなと。東京から出たいけど、通勤や利便性などの観点で都内から出られない人には参考になるかもしれません。
これまでの居住経歴
シェアハウスしたり同棲したりは挟みつつ、現在は会社員の一人暮らし。
渋谷区にいた時は渋谷駅から徒歩10分くらいのガッツリ渋谷な場所に住んでいて、やはり東京は賑やかで便利で楽しいとは思っていた。ラーメン屋とフレッシュネスバーガーがいっぱいあって嬉しかったし。
でもずっと東京にいたからこそ、自然豊かでのんびりできる街に漠然とした憧れがあった。
どんなところに引っ越したか
東京都は23区+26市の多摩地域で構成されており、実は面積の3分の1くらいのは自然豊かな奥多摩町・青梅市・あきる野市が占める。
私が選んだのは青梅市で、利便性と自然豊かさのバランスがちょうど良い街だ。ハイキングコースも多くお散歩にちょうど良い。
良かったところ
- 家賃が安い。
2LDKで月70,000円前後。東京だったら何倍だろう..という価格。 - 広い家に住むことは想像していた何倍も幸せだった。
開放感があって心地よいし、睡眠・私生活・仕事で空間が分かれていて気持ちの切り替えがしやすいことも良い。また広いからこそ物が散らかっていると気になってしまい片付けや掃除を自然にやれるようになった。これも結果的にQOL向上に繋がっている。 - 東京へ気軽に行けない距離でもない。
都心へは電車で1時間前後で行くことができるため、月に数回程度東京で遊ぶ分には不便さを感じない。 - 前述したが都会と田舎のバランスが取れている気がする。
少し歩けばすぐ森(山)に入るような立地で気軽に山の紅葉を楽しめたりと住んでいて気持ちの良い街だが、その一方でそれなりにコンビニや弁当屋さんがあって生活にも困らない。おしゃれなカフェもいっぱいあるから休日も十分楽しめる。(田舎という表現は人によって定義が異なると思うので曖昧に捉えてほしい) - 日帰り小旅行が楽しめるアクティビティが周辺にいっぱい。
御嶽山のような人気の観光山〜日の出山などの穴場山、釣り場、山道ドライブ、多摩川の渓谷でハイキングやラフティング・キャニオニングetc...
個人的なマイナスポイント
- やはり夏はどうしても虫がいっぱい出る。夜は部屋に出入りする時は電気を消すなど徹底しなくてはいけない。
- スーパーが非常に少ない。最寄りのスーパーは歩くとそれなりに遠いのでいつも買い溜めになってしまう。こればかりは東京は便利だった。
書いてて気づいたけど、マイナスポイントがあまりない.....。
どのように選んだか
前述した「良かったところ」を基準に探したのであまり書くことはないが、「都会と田舎のバランスが取れている街」を見つけるために探し方は工夫している。
当時住んでいた小金井から八王子まで中央線沿いを9時間歩いて住みたい街を探した(ちなみにめちゃくちゃ疲れた)。
その中では豊田が気に入ったが家賃相場が自分の理想より高かったので北上して青梅市に着いた時、初めて来たにも関わらず懐かしさを感じてここだって直感した。
また後から調べて知ったのだが、青梅市は東京都内で1,2番目あたりに賃貸が安いらしい。街探しに出る前は高尾あたりを狙っていたのだが、いざ着いたら想像していたよりコンクリートで辞めたのだが青梅より家賃相場が高かった。
自分の直感に感動しつつ、自分の条件を最も多く満たす物件インターネットで念入りに探し無事お気に入りの家を見つけることができた。
※ちなみにもっと奥深い多摩に行くことにも興味があったけど、やはり奥すぎると賃貸が少なくて逆に家賃が高いということもあってやはり青梅市はちょうど良かった。
終わりに
以前から将来は田舎に移住したいと漠然と考えていたが、いざこうやって都内でのプチ移住を試してみると田舎にこだわっていたのではなく、家の広さ(&コスパ)と住んでいて心地いよい街であることを求めていたんだなと気づいた。
漠然とした憧れでリスクのある行動をいきなり選ぶ前に、まずは小さく試して自分のこだわりを発掘していくというのは個人的にオススメしたい考え方かもしれない。